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キャラクター名 ブリジット・ベルトラム 種族:ナイトメア [特徴:異貌、弱点[水氷、銀+2]] 生まれ:軽戦士 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:17 性別:女 髪の色:黒 / 瞳の色:赤 / 肌の色:白 身長:割と高い 体重:平均よりやや軽い 経歴1:許嫁がいる(いた) 経歴2:異種族の町で育った 経歴3:大きな遺跡を発見したことがある 穢れ度:1 ■能力値■ 器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 19 18 16 18 18 18 生命 精神 抵抗 抵抗 HP MP 8 8 33 41 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:5 Lv スカウト 2 Lv フェンサー 1 Lv レンジャー 2 Lv セージ 3 Lv プリースト 5Lv コンジャラー1Lv ■戦闘特技・値■ 特技名 効果 魔法拡大/数 対象を拡大するごとにMP倍増、達成値は個別 魔法誘導 射撃魔法で誤射しない、完全に隠れ切れてない対象に射撃魔法可能 MP軽減/プリースト 消費MP-1(最低1)、拡大時は-1後に倍 ■装備■ ・武器 レイピア ・防具 鎧 :ソフトレザー 盾 :ラウンドシールド ・装飾品 名称 / 効果 頭 : 帽子 / 角隠し、モナコハンチング 耳 : 顔 : 首 : 薔薇のチョーカー / 破壊するとダメージ-2 背中: 右手: 敏捷強化の指輪 / 左手:知力強化の腕輪/ 腰 : 聖印 / 足 : 他 : 女神のヴェール / 回復魔法が10でクリティカル ■所持品■ 名称 個数 魔香草 6 冒険者セット 1 スカウトツール 1 保存食1週間 2 ランタン 1 油 2 魔晶石3点 9 魔晶石5点 7 デクスタリティポーション 2 所持金 7980G ■言語■ 話 読 共通交易語 ○ ○ エルフ語 ○ ○ 魔法文明語 - ○ ■名誉アイテム■ 点数 名称 50 女神のヴェール専用化 備考:MP+2 25 飴玉神官 備考:取得称号 所持名誉点: 580 点 合計名誉点: 505 点 ■その他■ 経験点:380点 (使用経験点:9000点、獲得経験点:6380点) メモ: ナイトメアの拾い子だが愛されて育ったため、割と活発ないい子に育った。 育ての親には感謝してるが、許嫁は勘弁してほしい。 趣味はウィンドウショッピングと甘味屋めぐり。 備考 プレイヤーの穴埋め用に作ったNPC。 性格がいい子で作ったはいいけど、空気になりやすいのがGMの悩みの種。
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必要物:秘密の鍵、レッド/ブルー鬚など ホエン鍛冶屋で루그『るぐ』と発言 会話を進めていくと選択肢が出るので上を選択、下は会話が閉じます さらに会話を進めると選択肢が5つでる。 上4つは光ネクの材料、光ベルトの材料、闇ネクの材料、闇ベルトの材料を聞けます 一番下を選択するとルグの場所に行く方法を聞けます 一番下を選択し会話を進めると2つの選択肢が出るので秘密の鍵を持っているなら上を選択 鍵を持って上をルグの秘密の加工店に移動する。 一見死の町Dみたいなマップだがモンスターは居ない ルグをクリックして会話を進めると4つの選択肢が出るので、作りたいものを選ぶ 上から光ネク、闇ネク、光ベルト、闇ベルトとなっている 加工組み合わせ 暗黒属性 暗黒のネックレス レッド鬚 + 如意球 暗黒のベルト ニュート角 + 暗黒試薬 生命属性 生命のネックレス ブルー鬚 + ホーリーファンフルート 生命のベルト ニュート角 + 生命試薬
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ゲンムエンペラー <サナトス.Star> P 闇文明 (8) スター進化クリーチャー:∞ドラゴン/フェニックス/レクスターズ 13000 ■自分の墓地に4枚以上カードがあれば、このクリーチャーの召喚コストを4少なくする。 ■スター進化-レクスターズまたは闇のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる) ■このクリーチャーが出た時、相手は自身のディスペクターの「EXライフ」シールドをすべて墓地に置く。 ■T・ブレイカー 作者:wha +関連カード/2 《ゲンムエンペラー <デスザ.Star>》 《超神星ブラックホール・サナトス》 カードリスト:wha 評価 4マナSAT・ブレイカー、流石に現代デュエマでもダメでしょ ……と言い切れないのが怖いな どっちかというとレクスターズなのにスター進化メタ持ってる方が気になる -- はんむらび (2021-04-08 09 30 00) コメントありがとうございます。公式の《ゲンムエンペラー <デスザ.Star>》を参考に、不自然な点を修正しました。 -- wha (2021-04-08 21 20 39) 名前 コメント
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A.T ペラーの氷録 R 水 (4) タマシード ムートピア/レクスターズ/スペシャルズ ■S・トリガー ■シンカライズ このタマシードがクリーチャーであるかのようにこの上に進化クリーチャーを置いてもよい。 ■このタマシードが出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中の《A.T》のカードを全て手札に加え、残りを山札の1番下に置く。 トリガーで最大3ドローするタマシード。流石にA.T指定ですけど。 関連カード 《A.T エンペラー/クレイシ・ブレイン》 元ネタ 《サイバー・ブレイン》 カードリスト greninja 名前 コメント
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拝啓、空にいるのでしょう母上と最愛なる妹へ 突然ですが僕はブリタニアの皇帝になりました。 今日からコのつくエンペラー! 「シャルルは僕に何をさせたいというのだ…」 頭に乗せている煌びやかすぎる冠を外し、僕はため息をついた。 眠ってから百年以上、その眠りから覚めてまだ一年も経っていない。 眠りから覚めた当時はギアスを自分にかけていたせいで過去の記憶などすっかりと忘れていたのだが、シャルルのギアスによってあっさりと全てを思い出すことになってしまった。 奴のギアスは記憶関連に関するギアス、脳(というか魂)に働きかけて別の記憶を埋め込んだり消絵消すことができたりするシャルルには、忘れた記憶を思い出すこともまた可能というわけだ。 勝手に起こされ勝手に記憶を戻され、僕としては大変不本意な結果になったわけだが。 それでもこうして諦めて今ここに生きているのは、この世界もそんなに悪いものではないと思えたからなのだろうか。 シャルルとV.V.はともかく、ラウンズのメンバーや皇族の人間には個人的に友好にしたいという人物も多く、また非常に刺激的な人間も多かった。 特に僕とほぼ変わらない年で(眠っていた年数を加えないなら、の話だが)皇帝の騎士という地位にいるジノや、そのジノより幼いアーニャたちとは友人のような関係まで発展している。 僕がまだ長い眠りにつく前には友人と呼べる存在などはいなかったといっても可笑しくはないので、この2人との友達とも呼べる関係が少しだけくすぐったいように感じる。 だが問題はそこではない、そこではないのだ。 手にもった王冠をいじりながら、僕は二度目のため息をつく。何故こんなものを被らなければならない。 腰が痛くなりそうな王座に座りながら、王冠を右手へ左手へと移動させる。 無駄な装飾がありすぎて実用的ではない、こんな椅子に座るくらいならまだ業務用の椅子に座っていた方がマシだ。僕を肩こりにさせる気かシャルル。 だいたいここには僕が座るのではなくシャルルが座るべきなのだ。王座に座り冠を被り、いつものように堂々とした態度でただ座っていればよかったというのに。 「遺跡の発掘、か……」 シャルルは突然僕に皇帝の座を押し付けるような形で玉座から去った。 その理由が遺跡の発掘、だ。他の権限は与えるが遺跡関連のものだけは己の好きにさせてもらう、とだけ言ってシャルルはV.V.だけ連れてどこかへ行ってしまった。 そして逃げられた、と気付いたときには遅すぎた。あの男はこういう時だけ手回しが早いのかすでに他のものからの承諾も得ていて (どうやって皇族である自分の子供らを説得したのか非常に気になるのだが)どうあがいても僕が玉座に座るように仕向けていたからだ。 奴の考えていることは何一つ分からない。 それどころか 『嘘を無くしてきますおじい様!』『おい待て誰がおじい様だ』 という会話を最後にV.V.と共に旅立ったのだからわけが分からなさ過ぎる。 これが皇帝を譲られる前の最後の言葉?ここまでくるといっそ笑いものだ。 大体誰がおじい様だ、たしかにもしかしたら(本当に低い、低すぎる確率でだ)シャルルは僕の血を… いや、あるいは僕の一族の血を引いているのかもしれない。 が、僕はこんな孫を持った覚えはないしこれからも持つつもりは無い。 食えない男だと思えばいいのか、ただの馬鹿だと思えばいいのか。 あれで皇帝だなんて泣ける話だ、いっそ誰かあいつを殺してしまえばいい。 僕にどうしろというのだ、と痛くなる一方の頭を思わず手で押さえる。 勝手に血縁だと言われ、勝手におじい様と呼ばれ、勝手に皇帝の座を押し付けられ。 三度めのため息をつきながら(おそらくこれで今日の幸せは全て逃げた)王冠を頭に乗せる。 そして先ほどもらったエリア11に関する書類を読んで……どうするべきだろうか、と昔の時代とは違う(この時代の視点で言えば進化した) 文字をなぞって、その地に咲いていたであろう遥か昔に見た桃色の桜を頭に浮かべた。 母上の愛した国は、僕が王であった頃に治めた一部の国が膨れ上がった結果飲み込まれてしまった。 聞けばサクラダイトが多く採れる国であったらしい。 ブリタニアはサクラダイトの採れる量が少ない…だからこそ孤立している島国が狙われてしまったのだろう。 海に囲まれた島は、逃げ場がない。 小さな島国、人口は多いらしいがブリタニアに比べれば少ないものだ。 人海戦術と圧倒的な科学と武力の前に敗れた島国は、日本という名から屈辱的なエリア11という名に変えられてしまった。 おそらく母上の愛した国は、もう今はないのであろう。全てがブリタニアに飲み込まれてしまった。 それでもどこか懐かしい気がしてならないのは、名前が変わり他の土地の支配下におかれたとしても母上の愛された国だからか。 それとも、僕の血の半分が反応しているのか。 後者はありえないか、と考え苦い笑みを浮かべる。 どうせ遺跡以外のことは僕に権限があるのだ、エリア11を母上が愛した土地に戻すのもいいかもしれない。 そのためにはやることは数多くあるし、一筋縄ではいかないであろうことも分かっている。 それでも僕の2つの故郷の内の1つだ。できるのならば開放してやりたい、なんて皇帝の身でありながら個人的な感情丸出しで思う。 眠っていた間に、僕は丸くなってしまったのだろうか。昔の私ならばこんな判断は思っても下そうとは思わなかったはずだ。 守るべきものの対象が変わったせいか、それとも植えつけられた知識のせいか。 ……もしくは、目が覚めてから今までの間に自分が少し変わったのか。 「陛下」 エリア11の資料を読みながらそんなことをつらつらと考えていると、不意に扉の外から呼びかけられ、慌てて無意識の内に緩んでいた口元を直した。どうやら随分と感傷に浸っていたようだ。 表情を戻すためにも一度、二度深呼吸をして「入れ」と声をかければ、その声を主は静かに扉をあけて僕の前に立った後、唯一開いている片目をこちらに向け深く頭を下げた。 その行為に対してわずかながら口元を緩ませる。 「頭をあげて構わない、ビスマルク」 「はっ」 一言そう声をかければ、彼……ビスマルクは真正面(といっても玉座に座っているせいもありどうしても彼を見下す位置になってしまうのだが)から僕の顔を見る。 その顔にはほんの少しの安心と、どこか誇らしげな表情が浮かんでいる。緊張などはどこにも見当たりはしない、さすがはラウンズと言ったところだろうか。 開いていない片目の下にはギアスが隠れていることは知っているが彼は僕の騎士だ、彼が裏切ることは無いと僕は知っているので警戒する必要などどこにもない。 そもそも彼が片目しか開かないのは忠誠の証なのだ。こうして目の前に立たれそれをこうして前面に現されたのならば、受け取るのが相応だろう。 それにシャルルから譲り受けた騎士は己の責務とプライドとその他もろもろの事情によって僕に対して敵意を向けることはまずありえないのだ。 まあ僕がそう思いたいだけなのかもしれないが…と考えながら目の前の男を見る。 彼とはこれでも1年近くの付き合いになる。なんといっても記憶の無かった頃の保護者(つまり養子として引き取って僕の父親になるということ、だ)を受け持ってくれた人物であるからだ。 記憶が戻った今となっては、ついつい本当の父と彼を比べてしまうが(勿論ビスマルクの方があの男より何倍もいい男でありよき父親であるのだが)それでも僕にとって、父はこの男以外にありえないと思っている。 そして今も彼とは親子の絆を持ったままだ。 養子縁組は僕が皇帝になることでなくなってしまったものだが、それでも僕は彼を見るたび「父」だと思わずにはいられない。 そして願わくば、彼が僕を見て「息子」だと思えばいいという身勝手なことさえ思っている。 父と子として向き合っていた癖なのか、無意識の内とはいえ頬を完全に緩めてしまえば、僕と彼の二人しかいないからだろうがビスマルクも穏やかに微笑んだ。 今この場にいるのは皇帝とその騎士だというのに、だ。 まったく、だから僕には皇帝という立場に立つことが出来ない人間なのだ。王であった時でさえ自分のために動いていたのだから、皇帝になった今も個人的理由で動くことはシャルルにも分かっていただろうに。 何故僕に皇帝の座を渡したのか、やはり謎のままだ。 シャルルは何を考え、何のために行動をしているのか。ただ一言「争いは無くなる」と言ったシャルルの顔に嘘はなかったのでそれに向けて動いているのだとはなんとなく分かるが。 「誇らしいな」 騎士ではなく、父親として彼がそう語りかける。 僕はそれに声を出さず口を動かして答える。「ありがとう、父さん」 皇帝となった今ではこのやり取りさえ出来なくなってしまうものなのだろう……ジノは僕が皇帝になっても遠慮なく背中に飛びついてきそうではあるが。でもそれはそれで救われる。 僕が皇帝となっても、彼らとは友人のままでいたいからだ。なんという自分勝手で自己満足な願いだろうか。 けれど勝手に皇帝の座を押し付けられたのだ、これくらい思ってもいいだろう。 むしろこれくらい許されなければ皇帝なんて地位は無理にでも捨ててやる。 片手に持ったままの書類には、エリア11の資料と、そしてその資料の中のひとつに書かれている「黒の騎士団」という文字。 1年ほど前に壊滅した組織で残っているのは残党と少しの戦力だけと聞くが、シャルルからの情報によれば復活することが無いことも無い組織、らしい。 何故か、と問われればその理由はひとつ。その組織のリーダーはギアスを持ち、共犯にはコードを持った女がいるからだ。 リーダーの名はゼロ…ルルーシュといったか。シャルルの愛する息子らしい。 愛にしてはねじれ曲がったものだと思わないでもないが、そんな彼が僕と同じギアスの能力を持っていると知ればルルーシュという人物に同情せずにはいられない。 その彼を餌としてコード持ちの女、C.C.というらしいのだが、彼女を引きずり出そうとしているらしい。 そしてルルーシュが餌として人生を終わらせるのか、再びゼロとして舞台に立つのかは…ルルーシュ次第なのだろう。 どちらにしてもあんまりな人生だ、まるでシャルルの手の内で踊らされているみたいじゃないか。 こんなことをしてまでもまだ「愛息子」だというシャルルには恐れいる。 おそらくルルーシュはその愛を愛だと感じていないだろうと予想しつつも、これから先のことを思いまたひとつため息をつく。 今日の幸せだけでもなく、これから先の幸せさえも逃げただろうか。 「ああ、やることが多すぎる…」 思わず口に出してしまった呟きに、父は少しだけ苦笑しながら頷いた。 黒の騎士団がまた表舞台に立つというのならば、僕は私として騎士たちと共に戦争を始めなければならないのだろう。 なかなか面倒な役を押し付けられたものだ。放りだせるのならば今すぐにでも放りだしてやりたい。 それがなかなか出来ないのだからこの地位は窮屈だ。 やるべきことは信用を得ること、皇帝としての職務を全うすること、…数をあげればきりがない。 そしてどれも入念にやらなければならないことで、おそらくはエリア11を開放してやることなど先の先になってしまうだろう。悲しいことだ。 まずはどれから始めるべきか、と考えて重いだけの冠と硬い玉座を見る。 とりあえずは、このいらない冠と玉座を売買することから始めてしまおうか。 (ゆるいおまけ) 「乾杯!」 「「「かんぱーーいっ!!」」」 ある日の夕刻。 いつもならば仕事に励み、時には死とも隣り合わせになるラウンズ一同は明るい顔をしながらそれぞれが手に持っている酒やらジュースやらに口をつけていた。 無礼講、というに相応しい有様だ。だがそれを叱りつけるものは一人もいない。 それはこの場にはラウンズしかいないということだけではなく、彼らにとってそれはひとつの宴会のようなものだったからであろう。 その宴会の主役は残念ながらここにはいないのだが。 「にしてもライ君が皇帝かあ…今度からはライ様とか呼ばなくちゃ駄目なのかしら」 「そうだな。だがライはライのままなのだろうからそこまで心配することもあるまい」 少し残念そうに肩を落とすモニカと、そんなモニカの肩に手をおくドロテア。 その様子を見てノネットも二人の話に割って入る。三人揃ってしゃべるせいか、ふんわりとした酒の香りが彼女たちのまわりに広がった。 「そうだなあ、残念ではあるな。ライはいい男だったし」 「っ、ノネット!」 「そうよねえ、ライ君はいい男だったから。…私があともうちょっと若ければなあ」 「モニカまで何を言ってるんだ!」 「なんだ、ドロテアは弟みたいにしか思っていないのか。それはいいな、それじゃあお前は私の義理の姉か」 「えー違うわよノネット、ドロテアは私の義姉さんです!」 「酔っているのかお前たち!」 すっかりとガールズトークになっている三人を見て、宴会のメンバーの一人であるビスマルクは薄く笑う。 それを見て隣にいたルキアーノは面白そうににやりと笑って口をはさんだ。 「親馬鹿だな」 「なっ!?」 「今のお前の顔、まるで「そうだろう俺の息子はこんなに素晴らしいんだ」みたいな笑みを浮かべてまんざらでもない顔をしてたんだよ。親馬鹿オブワンめ」 「ルキアーノ!」 「事実だ、気持ちわりいんだよその笑み」 なあお前もそう思うだろヴァインベルグ、とルキアーノがジノの方に顔を向ければ、ジノはジノでルキアーノたちの話などには興味なさそうにアーニャとしゃべっていた。 二人して手にはジュースを持っている。 つまんねえな、とルキアーノが再びビスマルクの方に顔を向けば、ビスマルクは般若のような顔でルキアーノを睨みつけていた……。 「酔っ払いは嫌い」 「そう言うなってアーニャ、今日は無礼講だろ!」 険悪ムードになっているルキアーノとビスマルクには関心を見せずジュースを飲んでいる未成年組は、和気藹々と飲み食いしながら語り合っていた。 その内容はもっぱら、新しく帝王となった友人のことである。 「しっかしライが皇帝かあ…」 「不満なの?」 「いいや?だってライって不思議と俺らの上に立ってもしっくりくるイメージがあるんだよなあ」 皇帝の騎士にとって、守るべき皇帝が代わるとなれば大事だ。 それなのにこうして新しき皇帝を歓迎し祝福しているのは、他ならぬライの人格とカリスマあってのものだとジノは考えている。 もっとも、ラウンズでは好評のライが他の貴族に好評かというとそんなわけがあるはずないのだが……まあそれは年月が解決するものなのだろう。 一人納得して手元にあるオレンジジュースを飲み干す。 なんだか最近オレンジジュースが異様においしくなっているのだ、なんでも農家に一人のオレンジ職人がやってきてからオレンジの質が一気によくなったらしい。 「それよりアーニャはいいのか?」 「何が?」 「ライが皇帝になって。手、伸ばしにくくなったんじゃないか?」 初恋だろう?とからかうように聞けば、アーニャはなんともなさげにジノを見、一言。 「私、迷信は信じてないから」 初恋は実らせてみせる…と決意表明なことを言うアーニャに一瞬あっけにとられ、次の瞬間ジノは少し複雑そうに「そっか」とだけ言って笑った。 複雑だ、なんせアーニャもライも友人でそのどちらにも嫉妬する。盗られたような気分になる。 俺もまだまだ子供だなあ、と照れ隠しにアーニャの頭に手をおけば、「髪型が崩れる」とアーニャに言われてしまったが。 そして守るべき唯一の人のためへと。 それぞれに抱えた忠誠を胸に主役なしの宴会は、しかしラウンズの誰もがその存在を胸に抱えながら明るく優しく夜が明けるまで、そして明けてからも続いた。 聖 42 *
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ザ・ムーン・イズ・ア・ハーシュ・エンペラー ◆FFa.GfzI16 「ふぁぁーふぁ……」 間の抜けた顔で大あくびをして、足立透は朝の道路をゆっくりと歩いていた。 ノリの薄いくたびれたシャツと安物のスーツ。 手には開店の早いスーパーで手に入れた食料。 乱れた髪は寝ぐせが立ち、お世辞にも立派とは言いづらい容姿。 見るからに、情けない姿だった。 「んもー、だらしないなぁ」 突然懸けられた声に、足立はキョロキョロと周囲を見渡す。 誰も居ない。 足立は首をかしげ、不意にズボンに奇妙な圧がかかった。 視線を落とす。 そこには一人の幼児が居た。 髪を綺麗に丸め、じゃがいものような頭部が明確にわかる幼児。 野原しんのすけだ。 「あれー、しんちゃん。おはよう、今から幼稚園かい?」 「そうだゾ」 思えば、ここは野原家の門前であった。 ここは自宅から職場の最短ルートの一部だ。 故に、目の前の幼児とは何度か顔を遭わせていた。 しんのすけはだらしない姿の足立を見て、やれやれだゾ、と大げさに肩を落としてみせた。 「お巡りさんがそんなんじゃ日本の未来は暗いゾ」 「しんちゃん、僕は刑事。お巡りさんじゃないよ」 どうでも良い所にツッコミを入れる足立。 しんのすけは「また屁理屈言うー」と頬をふくらませた。 足立は乱れた髪に手を当て、やはり、頼りなさ気に笑う。 「仕事したくないよねぇ、最近物騒だしさぁ。怖いよねぇ」 「おまわりさんがそんな弱虫さんじゃオラ心配で夜も眠れないゾ」 「いやいや、しんちゃん。弱虫なぐらいでちょうどいいんだよ。 勇気勇気とか言って突っ走ったら僕達簡単に死んじゃうから。 なにせ、相手は猟奇的な殺人犯だからね」 足立はようやく自宅へと戻れるところだった。 無駄なリアリティだと足立は吐き捨てていたが、ここでも朝帰りになるほどに仕事をしなければいけなかった。 所詮は一組の主従の暴走なのだから、警察も仕事なんてする必要がないというのに。 そう、今から幼稚園へと向かうしんのすけと違い、足立は今から自宅へと帰っていたのだ。 刑事としての仕事をいきなり辞めてしまえば怪しまれる。 先手を取ることの重要性は理解しているだけに、相手に先手を奪われるような真似は避けたかったからだ。 「困ったときはかすかべ防衛隊にお任せだゾ! いつでもお兄さんの力になってあげるから、どんと任せとけい!」 「春日部~? おいおい、しんちゃん。ここは春日部なんかじゃないよ」 ヘラヘラと笑いながら、しんのすけの相手をする足立。 表向きは人の良い成人男性が知り合いの幼児を相手にしているようにしか見えないだろう。 しかし、足立の心中では唇を三日月のように大きく歪めていた。 『かすかべ防衛隊』 あまりにも限定的なワード。 怪しい。 怪しすぎる。 奇妙でなくとも、警戒をするには十分なワード。 「こらっ、しんのすけ!さっさと自転車に乗りな――――あっ、刑事さん」 「あっ、どうも奥さん」 しんのすけの母親、野原みさえ。 そう『設定』されたNPCが顔を出す。 みさえともまた足立は顔見知りだ。 頼りない刑事と思われているかもしれないが、しかし、刑事としての社会的信用は勝ち取っている。 用意された『刑事』という設定をどこまで利用するかは定めていない。 だが、やはり便利な肩書であることに間違いはなかった。 「最近物騒ですから、なるべく集団で登園できるようにしてくださいね」 「す、すいませ~ん……」 「全く、困ったもんだぞ」 「アンタが寝坊するからいけないんでしょうが!」 そう怒鳴って自転車をこぐみさえを見送って、足立は自宅へと戻った。 背後に、不気味な存在を抱え。 遠くから、赤黒の目に見つめられながら。 ◆ マンションの入口をくぐり、面倒くさそうに近隣の人々へと挨拶を交わす。 このような近所付き合いもまた命懸けだ。 先ほど頭を下げた相手がマスターである可能性も0ではない。 つまり、おかしな行動を取れば疑いが生まれる。 なるべく、平時のように。 昼行灯の如きダメ刑事のように。 怪しまれないように振る舞わなければいけない。 足立はゆっくりと自部屋の扉を開き、後ろ手に鍵を閉めた。 そして、ふぅっと息を吐く。 「ふぅ、キャスター。マスター見つけちゃったね。 馬鹿な糞ガキだよねー、あいつ利用しちゃおうよ、ちょうど良いよ」 スーパーで買った特売キャベツをドサリとテーブルの上に置き、背後へと振り返る。 自らの僕、同時に強大な王。 老いてなお恐怖を示す大魔王の存在を確認しようとする。 『安心』を得たいのだ。 強いものが自らの手中にあるという、安心を。 しかし、キャスターは霊体化を解きはしなかった。 「あれ、キャスター? どこ行っちゃったんだよー。 ひょっとしてお出かけ? 困るなー、ほうれんそうって知ってる?」 足立は軽薄な、しかし、下劣な笑みを浮かべながら自室を歩きまわる。 キャスターは、ある理由で動き回っていた。 撒き餌と言っても良い。 足立の背後にキャスターが立ち、油断なく周囲を警戒する。 「……間抜けめ」 老いたキャスターは霊体化を解き、足立の背後へと立った。 そして、背後から訪れる投擲物を自身の杖で振り払う。 牽制の、しかし、足立に直撃すれば即死へと導く死の投擲。 足立は一瞬呆け、すぐに理解する。 ベランダに、太陽の光に隠れるようにニンジャが立っていた。 「ドーモ、キャスター=サン。アサシンです」 そこには赤黒の衣装を纏ったニンジャ。 顔の下半分を覆う鉄のメンポには威圧的な「忍」「殺」の文字。 肥大した右目からセンコめいた炎が光っていた。 殺戮者のエントリーである。 「忍者のサーヴァント!?」 「尾けられおったさ、まあ、良い。 望んでおったことだからな」 「オヌシら自身の死をか、さすがに老人は聖杯などに未練がないと見える」 アサシンとて確信を持てなかったが故の追跡だったのであろう。 NPCへの殺害は原則として禁止。 足立にしても明確な根拠があったがための追跡ではなかった。 『かすがべ防衛隊』という言葉に反応を示した際の、言語化できない違和感。 その違和感のためにアサシンは足立への尾行を行った。 結果が、足立は黒であった。 それだけのことである。 「オヌシらがマスターを殺すことは出来ぬ、その前にオヌシらが死ぬからだ。 選べ。どちらが先に死に、どちらが後に死ぬか。 その順通りに殺してやろう」 赤黒のアサシンの威圧的な声。 殺戮者だけが持ち得る暗黒の色をした殺意。 老いたキャスターは値踏みするように見るだけだ。 足立は気圧されながらも、口を開いた。 「なーんかあの馬鹿なガキに入れ込んでるじゃん、亡霊のくせに」 「オヌシはその馬鹿なガキへと安易に近づいた愚鈍さによってその生命を失うのだ。 そこの死に損ないにカビの生えたハイクでも読んでもらうが良い」 赤黒のアサシンは歪つに肥大した右目を光らせる。 奥に眠るものは憎悪と狂気、アサシンの異常性そのもの。 そして、そのさらに奥に眠る測定不能のソウルを覗きこんだ。 足立は恐怖に侵されたために尿道が緩み僅かに失禁、下着を濡らした。 人々の深層心理へと親しい『もうひとりの自分』、仮面の名を冠する『ペルソナ』を持ったからこその反応。 赤黒のアサシンの内なるソウルの恐ろしさを通関したのだ。 安物のスーツの股間が濡れ、老いたキャスターの居城の床に尿の一滴が落ちる。 キャスターは僅かに眉を上げた。 それはアサシンの威圧行動による反応ではなく、足立の粗相を咎める動きだった。 「何度でも言おう、キャスター=サンよ。 聖杯戦争の作法に乗っ取りオヌシを殺しに来た。 そして、殺すのはそこの愚鈍なマスターでも私は構わん。 いずれにせよ、オヌシは死ぬのだ」 言うが早いか手が早いか。 赤黒のアサシンは宣戦布告とも呼べぬ言葉と同時に魔力によって生成したスリケンを投げつける。 何のこともないように、バーンは右手の人差し指と中指で挟みこむようにスリケンを掴んだ。 スリケンは空中で霧散する。 アサシンの魔力で作られたスリケンにキャスターの魔力を流しこむことでスリケンという物質を分解してみせたのだ。 魔力というものへの、この世の理というものへの理解では老いたキャスターが圧倒的に上回っている。 「……」 「なかなかに悪くない腕前だ。しかも、恐らくは単独行動スキル持ち、理想的と言えよう」 「オヌシの殺害相手にか」 「殺せると思うのか、余を? そのようなアワレな魔力で」 「一考の余地もなし、ニンジャ殺すべし」 アサシンの鋭いカラテが走る。 一撃が必殺のカラテは、しかし、キャスターの愛杖によって防がれる。 膨大な魔力を消耗するキャスターの宝具『光魔の杖』。 魔力を光へと変換し、光刃として杖を剣へと変える宝具。 キャスターの測定すら不能である莫大な魔力を持って行われたその剣は並のセイバーの宝具すらも勝る。 「イヤーッ!」 アサシンがカラテシャウトともに放った右ストレート。 キャスターは光魔の杖をアサシンの右手首へと忍ばせ、力を込めることで右ストレートの軌道をずらす。 そして、隙間の生じた腹部へと光魔の杖による打撃を行った。 「ムゥー!」 カラテの交錯によって、アサシンはキャスターのカラテのワザマエを痛感する。 ただの巨大な刃ではない、キャスター自身のカラテも相当なものだ。 アサシンの内なるソウルが叫ぶ。 上物という興奮と、現在のマスターの魔力供給の元では戦いにすらならぬ敵であると。 『フジキドよ、此奴の太刀筋、既視感がある』 「……」 内なるソウル――――ナラク・ニンジャ。 幾多の存在を殺し続けてきたナラク・ニンジャはその莫大な記憶から類似する存在を導き出す。 『持久戦に持ち込むべし、恐らくあれは異常なまでにカラテを必要とする。 放っておけば勝手に自滅する代物よ。 しかし、今の途方も無い弱さのオヌシではその持久戦すら無理であろう。 ゆえに!ワシに変われ! ……と、言いたいところじゃが、それもまた困難。 カラテのカの字も持たぬマスターに入れ込むオヌシの目を覆う惰弱な人間性を呪わざるを得ん』 「何が言いたい、ナラク」 『離脱すべし、もしくは宝具を使用すべし。 使用すれば、ワシが全てをスレイしてやろう』 ナラクの言葉に従う、もちろん前者の言葉にだ。 ナラク・ニンジャの解放、つまり宝具の真名解放は諸刃の剣。 いずれニンジャスレイヤーの意識を乗っ取る悪意の敵。 ナラクは恐らくマスターである野原しんのすけを殺す。 そして、現界を可能としている間に アサシンの持つ高い単独行動スキルが裏目に出ている。 現状、アサシンの撃つべし理想的な手が存在しない。 牽制は済ました、簡単には近づいて来ないだろう。 アサシンは撤退を瞬時に決定。 前方へと警戒したまま背後のベランダから飛び降りようとする、まさにその時であった。 「赤黒のアサシンよ」 「おっ、言っちゃう、キャスター」 「……」 キャスターの重々しい言葉と、恐怖から逃れるために取り繕うような軽い言葉を放つ足立。 アサシンは無言を貫いていた。 意識を逸らせば、目の前のキャスターの光刃が襲いかかる。 ナラクはこの刃はカラテで生まれていると言った。 この莫大なカラテ量から放たれる、宝具に依存しないユニーク・ジツはいかなるものか。 警戒を緩めれば死が待つ。 油断なくジュー・ジツの構えを撮り続ける。 「手を組まんか、正式には休戦協定よ」 「……」 「目をやろう、監視の目だ。 キャスターでもなく魔術師でもないアサシンでは持ち得ぬものだろう。 マスターを守るためにも、そして、他のものを殺すためにも。 今、喉から手が出るほどに欲しいものではないか?」 「……」 キャスターの言葉に、しかし、アサシンは構えを解かない。 策謀を張り巡らせることこそがキャスターの本領。 気を抜けば、死が待つのは確かなのだ。 それこそが常識外に居るサーヴァント同士のイクサなのだから。 「その代わり僕達に近づくなってこと、そして、僕達の代わりに他の奴らを殺せってこと。 わかるでしょ? 消耗したくないんだよ、僕達」 キャスターの言葉を引き継ぎ、足立が猫なで声で語りかける。 苛立ちを募らせる声だが、単調な狙いだけに乗ることのメリットを明確に示す。 情報収集の手段を持たないアサシンには、確かに入手しておきたいものなのだ。 どうする、アサシン。 どうする。 ◆ 「結局さ」 足立透は買い占めを行った日用雑貨を広げながら呟いた。 キャスターは悠然とした、威厳のある姿で椅子へと腰掛けている。 それだけで放つ威圧感に多少気圧されながら、足立は言葉を続けた。 「一番人が寄らないところってのは、他人の家なのさ。 皆、人と関わり合いたくないんだよ。面倒だし、怖いから」 キャスターは無言、興味を抱いていないように見える。 スキルの魔物作成によって生み出したスライムが足立のマンションの中を所狭しと歩きまわる。 魔法陣を描いていた。 高層マンションの中にある足立の自室を軸に、 「表向きは友好的に装っておきながら、裏じゃ疑心の塊さ。 それでいて嫌われていることを認めたくもないのさ。 醜いもんだよ、くだらない」 「……」 キャスターは僅かに眉を釣り上げた。 その『くだらない人間』のために神によって太陽を奪われたのだから、当然とも言えよう。 どれだけ万能の願望器が足立とキャスターを引き合わせようとも、足立が人間である限りキャスターは足立へと好感を持つことは薄い。 奥底では、太陽を奪った相手なのだから。 よほど足立がキャスターの琴線に触れる行動を取らぬ限り、成り行きで行動を共にしている道具の域からは出ない。 しかし、足立は気付かずにネクタイを外してみせる。 そして、『悪魔の目玉』が映し出す光景を見つめた。 そこには、赤黒のニンジャと。 一人の幼稚園児が居た。 「ハハッ、こいつらどうなるのかな」 不健康なジャンクフードを噛みちぎり、一瞬、キャスターへと視線を向けた。 固い表情、相手に恐怖を与える魔王の威圧。 足立はゴクリと息を飲む。 間違いなく、『当たり』だ。 「キャスターはどう思う? こいつら、どんなふうになると思う?」 「所詮は自滅よ」 バーンは重い口を開き、アサシンのことを思う。 鋭い打ち込みを行い、地獄の炎のような歪な殺意を向けてくる英霊。 力を持ちつつも、しかし、力を持たぬ者を求めた。 そんなものの末路は何か。 力こそが全てである老いたキャスターにとって、答えは一つだ。 力の行き場を失った自滅だ。 「そうだね、こいつらは何も出来ない。 所詮はおままごとさ。 ブザマに死ぬ前に僕らの役に立てばいい」 足立は笑った。 釣られるように、キャスター――――大魔王バーンも笑う。 暗い自室で主のためにスライムが無表情に蠢いていた。 ◆ 「おっ、忍者のおじさん!」 物陰からアサシンは手招きをするように、無言でしんのすけを呼ぶ。 そのアサシンの姿を見たアサシンは入りかけた幼稚園のクラスの扉の前から離れ、すぐさま幼稚園舎の裏へと向かった。 しんのすけは気づいていないが、背後には不気味な目玉が浮かんでいた。 さながら、アサシンの歪な右目のごとく。 そのことを考え、アサシンの重苦しい空気がさらにどんよりと濁った。 「とーちゃんもかーちゃんもおじさんのこと全然気づかないし、忍者ってやっぱり凄いゾ!」 「マスター」 「おじさん、オラはしんのすけだぞ」 「……しんのすけ」 赤黒のアサシンは膝をつき、しんのすけと目線の高さを合わせた。 肥大した瞳と通常の優しげな瞳がしんのすけの瞳と交錯する。 アサシンの怒りは、しんのすけへと向かわない。 アサシンの怒りは常に略奪者へと向けられる。 聖杯戦争というものを理解すらしていないしんのすけがこの場に存在するという理不尽への怒り。 全てを奪うものに対する、激しい怒りだ。 それは正義感によるものではない。 狂った精神が見せる、呪いのようなものだ。 略奪者の横暴は、全てを失った自身のジゴクを執拗に連想させるからだ。 それ以上の理由はない。 少なくとも、アサシン自身はそう考えている。 「私は普段は姿を見せぬ、他のものにも見えぬ」 「ニンジャだから?」 「そうだ、ニンジャだからだ。 ニンジャは目には見えぬものだ、それで良いのだ。 しかし、危険になれば呼べ。すぐに、ニンジャは現れる。 ニンジャは目には見えぬがそばにいるものだ、備えるべし」 アサシンはしんのすけの腹部を、浮かび上がった令呪を指さす。 撫ではしなかった。 異常なまでに、赤黒のアサシンはモータル(一般人)との接触を拒む。 アサシンにしかわからぬ、復讐者の微妙な機微が生むものであった。 「呼ぶのだ、ニンジャを。ヘソに力を込めてな」 「わかったゾ!」 「そして、これはニンジャとの約束だ。ニンジャのことを誰にも喋ってはいかん。 たとえ、親にもだ。しんのすけとニンジャの、二人だけの約束だ」 「約束ぅ?」 「破ればアノヨへ行く、カロン・ニンジャがオヌシのソウルを迎えに訪れるであろう」 「おお、こわいゾ……」 しんのすけが身震いをすると、アサシンは無言で姿を消した。 おぉ!と感嘆の言葉を上げるしんのすけ。 アサシンは隠れながらしんのすけが園舎に入るのを見届け、次に手に持った悪魔の目玉へと目を移した。 それはリアルタイムで映る全ての光景。 キャスター主従が渡した交換条件。 アサシンがこの『悪魔の目玉』の情報を必要とする限り、キャスターを襲わないという契約。 この情報を元に、しんのすけを監視しつつ全てのプレイヤーとサーヴァントを殺す。 場合によってはしんのすけから遠く離れることも考慮に入れる。 そうだ、これはイクサだ。 アサシンが幾度と無く行った、全てを殺すイクサなのだ。 午前八時。 赤黒のアサシン――――ニンジャスレイヤーvs全英霊のイクサが、確かに始まっていた。 【B-4/マンション個室・足立の部屋/一日目 早朝】 【足立透@ペルソナ4 THE ANIMATION】 [状態]健康、微小に失禁 [令呪]残り三画 [装備]なし [道具]なし [所持金]刑事としての給金(総額は不明) [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を手に入れる。 1.アサシンを利用しつつ、自分たちは陣地を作成する。 [備考] ※ニンジャスレイヤーとのみ手を結びました。 ※野原しんのすけをマスターと認識しました、また、自宅を把握しています。 【キャスター(大魔王バーン)@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】 [状態]魔力消耗(小) [装備]光魔の杖 [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を手に入れる。 1.ニンジャスレイヤーを利用しつつ、陣地を作成する。 [備考] ※ニンジャスレイヤーとのみ手を結びました。 ※足立の自室を中心に高層マンションに陣地を作成しています。 【B-4/幼稚園/一日目 早朝】 【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】 [状態]健康 [令呪]残り三画(腹部に刻まれている) [装備]なし [道具]なし [所持金]無一文、NPCの親に養われている [思考・状況] 基本行動方針:普通の生活を送る。 1.ニンジャは呼べば来る…… [備考] ※聖杯戦争のシステムを理解していません。 【アサシン(ニンジャスレイヤー)@ニンジャスレイヤー】 [状態]魔力消耗(微) [装備]なし [道具]悪魔の目玉 [思考・状況] 基本行動方針:マスターを生存させる。 1.キャスターと手を組む。 2.全サーヴァントをスレイする。 [備考] ※足立透&大魔王バーンと休戦協定を結びました。 と言っても、ニンジャスレイヤーが『悪魔の目玉』を必要ないと判断すれば解除されるほどの口約束です。 BACK NEXT 029 初陣 投下順 031 せんそうびより 052 国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり 時系列順 033 新しい朝が来た、戦争の朝だ BACK 登場キャラ NEXT 020 足立透&キャスター 足立透&キャスター(大魔王バーン) 065 喰らう者たち 喰われる者たち 021 野原しんのすけ&アサシン 野原しんのすけ&アサシン(ニンジャスレイヤー) 049 シンデレランサー
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ハルベルト・ザイドリッツ 人物データ 身長 --- 体重 --- 年齢 --- 所属 アムステラ神聖帝国 趣味・特技 化学実験 アムステラ神聖帝国の貴族。爵位は子爵 幼い頃からずば抜けた頭脳を発揮し、17歳の若さで博士号をとる しかし、常人とは悪い意味で感性が異なり、奇異な研究を繰り返して ザイドリッツの館やロボ子、土竜君などを創り出した あらゆる分野に精通しているが横好きの傾向も強く 思いつきで研究をしたりと非常に気まぐれ 子爵家の財産を研究のために散財した挙句、実験中に事故死したのが約20年前である ※重大なネタバレあり ある平行世界では、最後の実験を奇跡的に生き残り、その時に 平行世界理論の可能性を垣間見ると同時に危険視するようになり、以後研究を封印した だがしばらく後、異世界からデュメルが来襲したため、対抗するべく研究を復活する ミンファンに対しては父親のような感情を抱いているが 同時に彼女を戦士に仕立て上げたことを悔やんでいる 追記 主な活躍 SRC外伝「金色の宇宙2~Girls Dream~」 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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■生命のベルト Ⅱ 着用者に眠る生命力を全て開放するベルト。HP+100 Ⅲ 着用者に眠る生命力を全て開放するベルト。HP×5 V 黒鳥の尾羽から作られたベルト 着用者に眠る生命力を全て解放する HP+100 主にペインカスメが三つつけていることが多い 力と技の風車が回ったりはしない 父よ母よ妹よ~ 2における廃プレイのお供 樹海のあちこちで傷だらけのカスメが3本このベルトを巻いた状態で後ろにHGなバードを連れてうろつく姿が目撃されている ↑最初の方 Ⅲの「HP×5」というのは「鍛冶枠にHP上昇が5つ付いている」という意味。1つにつき5%らしいので、正確な効果はHP25%UPのはず。 (3) 速度が足りているなら、フロントキュイスやガードポレインをはじめ、小手や靴よりも耐久力が上がるのでオススメ 新2ではHP+80。例に漏れず補正値が若干低下している。また、カースメーカーとペットの職専用装備「呪い核のアミュレット」「信頼のミサンガ」にはさすがに総合力で劣る。彼ら以外の耐久力を補強する分には重宝する。 世界樹4では HP+40% と、かなりエグい上昇率(200くらい増える)。コメントがないのが不思議。 Vの黄泉返し強化用アクセ。コウテイハヤブサの素材が5個も必要だから、全員分用意するのはオススメしない。 この手のアクセでHPを上げる。VITやTEC(WIS)のアクセで被ダメを減らす。双方の利点と欠点を説明できるリアル博識持ちはいらっしゃいますか。 ↑ (X準拠で)HP側の利点はSTR系とINT系どちらの攻撃にも有効、欠点は敵の攻撃力とこちらの防御力の差が開いた時に大ダメージを受けやすくなる、利点にも欠点にもなるのは敵に狙われやすくなる、って感じかな? ↑↑ 基本的にアクセサリでHPを上げるメリットは無く VIT/WISを上げた方が良い。HP上昇アクセサリを使うケースはHPの値を参照するスキルがある場合、毒などの固定ダメージ(防御力無視ダメージ)を耐えたい場合、狙われ率を上げたい場合くらいしか思いつかない ↑はⅤ,Xの場合を想定。ステータスをあげてもほとんど被ダメージが変わらないシリーズなら当然HPを上げた方がいい 詳しくありがとう。どっちのアクセも付けずに防具を増やすケースもVIT/WISと同じ考えで良さそうですね。(盾持ったりすると行動速度が影響が出るけど。) Ⅱのは固定値上昇だから誰でも効果が同じで便利だが、Ⅲのは装備者の素テータスが求められるあたり、使い勝手が変わったな…とかなんとか ↑固定値上昇と割合上昇の作品があるけど、鍛冶でスロット付与できる3と4は割合上昇だったかな コメント
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「怪我してるやつを見たらほっとけない…それがメディックの性だ」 作者:黒野賀 区分:オリジナル 本名:ランベルト=オブシディール=シュタイナー 出身:ベルドニア王国ベルードン ベルドニア王国クロルーレ州の郊外にある街「ルインズドール」に住まう町医者 錬金術師クロウリア=シュタイナーの従兄である と言っても正式には血は繋がってない クロウリアが転生当時、ギルドマスターから面倒を押し付けられるも 直接家族として関わるのが億劫だったためあえて従兄という位置づけにした 普段は「ランベルト=オブシディール」として町医者を続けている なにかとハズレくじを引くことが多く、 ざっくばらんとしたぶっきらぼうだが 悪いやつではなく、ただ不器用なだけの優しい人 昔は冒険者としてメディックをやってた経験がある そのため薬物調合だけでなく毒物にも詳しい 「薬調合と錬金調合は似て非なるもの」 ランベルトが医師になったきっかけは病弱だった彼の姪を救う事にある 姪がとある男…リミュウの父親と結婚した 姪達が住むスラム街で貧民の診察をしながら後も彼女を治す研究を続けていたが、 あと一歩で項をなすという所で夫からの暴力に病弱が乗算して起こった病によって姪が死亡。 付きっきりで看病したがそれでも永らえさせる事は出来なかった その事にショックを感じたランベルトは一時医者を辞めかけるが リトラニアの前マスター達の働きや 姪が最後に残した「兄さんは、兄さんにしか出来ないことで皆を幸せにして」という言葉でなんとか維持することが出来た しかし、姪に暴力を振るってた事実から彼の夫を強く恨み、スラム街から出て診療所をルインズドールに移した しかし今もスラムに訪れては診療を時折行っているらしい だがスラム街の一角にある姪の自宅には寄り付かないという
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ベルトラン・ド・ノートルダム(Bertrand de Nostredame, 1518年 - 1602年以降)は、ノストラダムスの弟の一人。ジョーム・ド・ノートルダムとレニエール・ド・サン=レミの間に生まれた。プロヴァンス州サン=レミの商人、軍人。 「ベルトラン・ド・ノストラダムス」とも名乗った。ノストラダムスの弟でノストラダムスを名乗ったのは、ジャンとベルトランだけである。 生涯 プロヴァンス州サン=レミで、1518年の6月4日から7月10日の間に洗礼を受けた(*1)。日付が曖昧なのは、現存している史料が不完全な形でしか残っていないためだという。名付け親が、代父ベルトラン・ユゴラン(Bertrand Hugolin)、代母ジョルダーヌ・ド・ラ・メール(Jordane de la Mer)ということは分かっている。 1540年頃にラマノンの領主の娘であるトミーヌ・ルースと結婚した。トミーヌとの間には、クロード、ジャン、ジャンヌ、カトリーヌ、リュクレース、ブランシュという二男四女をもうけることになる。 1556年には、サン=レミにおいて「ブルジョワにして商人」と記録されている。この時期には、サン=レミの法廷の書記(greffe)とも記録されている。 1559年から1561年の間には、アニェス・ペレ(Agnès Pellet)という未成年女性の法定代理人を務めていたらしいが、どういうつながりだったのかはよく分からない。 宗教戦争が始まると、プロヴァンス総督のタンド伯クロード・ド・サヴォワに仕え、1568年以降、その「従者・平貴族」(escuyer)、「射手」(archer)、「騎兵」(gendarme)などと記録されている。 Capitaine (隊長ないし大尉)を冠して記録されることもあった。かなりの財を成し、1573年から1574年にはサン=レミの第一執政官にも選出された。 ベルトランの没年は分からない。最後の記録は1602年4月10日付のもので、そのときにはおよそ84歳となっていたため、おそらく遠からぬ時期に歿したのだろう(*2)。 名前 コメント